診断までの道4(紹介状事件)
前回は「診断までの道」シリーズを休んで「診断名と課題のとらえ方」についての話をしました。今回は、知能検査の結果を受けてクリニックへの初診にこぎつけたときの話です。
支援センターから医療機関へ
今回は受診についてなのですが…発達や能力に偏りがあっても、受診は必須ではありません。しかし、僕は発達障害を専門とする先生に受診しました。何より一番解決したいのは体調のことだったからです。
発達障害者支援センターでは、特定の医療機関を「ここが良いですよ」という紹介のしかたはしていません。発達障害を扱っている医療機関一覧のようなものがあり、もし「家の近くが良い」などの条件があれば当てはまる医療機関を複数教えてくれます。
ちなみに、この医療機関一覧は(僕の県の場合)
県のホームページ>>障害者・高齢者>>発達障害者支援センター
と辿っていくと「医療機関一覧」というPDFがリンクされていて誰でも見ることができます。おそらく他県でも似たような感じだと思います。 そこから通いやすそうな医療機関を見つけて、自分で電話で予約を取ります。
紹介状という試練
しかし、診察以前に紹介状に関して(僕の中で)ひと騒動ありました。「初診のとき、発達障害者支援センターでの検査結果を持参してください」ということだったので、そのつもりで準備していた僕。
しかし、あらためて初診の予約を取ろうと電話をしたとき「心療内科から支援センターへ紹介になりました」と伝えると「そちらの医療機関の紹介状もできればご持参ください」と。正直、余計なことを言わなければよかったと思いました。
紹介状というのは、ササッと書けるモノでもなく…というより、先生は紹介状以外にもいろいろ仕事がありますから。僕の勤めている病院でも1~2週間はお時間をいただくことがあります。しかも、最初の病院に受診をしてから半年以上経っていました。
・受診は初診のみ
・診察を受けたのは半年以上も前
・その後で他の専門機関で検査を受けた患者
の紹介状なんてどう書くんだろう?僕だってそう思います。案の定、最初にかかった心療内科にその旨を電話をすると、受付のお姉さんに渋られている感じがしました。(僕がそう感じただけなのかもしれません)
そんなこんなで、
・紹介状が手に入らないことには予約の目途が立たない
・できればご持参くださいというのは必ずではないのか?
・紹介状は時間がかかるかもしれない
・紹介状を書くために支援センターでの検査結果が必要
・そのために、もう一度最初のクリニックに出向く必要がある
・しかし、受付終了時間は僕の終業時間より早い
この大混乱により、僕は密かにキャパシティオーバーに。ほんとうに、職場のトイレで頭を抱えて泣きました。実際に涙が出ました(苦笑)
無事に初診の予約
落ち着いて全てが済んでから考えてみれば、
・検査結果を届けるのは家族に頼んでも良かった
・診断書が出来上がる目安を聞けば良かった
・その上で、余裕を持った日程で予約を取っておけば良かった
など、いろいろな案が浮かんできます。しかし「人に頼んで良いこととそうでないことがイマイチ分からない」「予想していなかった反応やタスクが現れるとフリーズ」という弱点のせいで大ダメージを食らいました。いつもながら、後で思い返してみれば何てことは無いんですが。
それでも、なんとか受診の日を迎えることができて。ここから、今困っている症状を伝えて内服治療が始まります。症状や薬については、次回以降の記事で順次書きたいと思います。