ねこむら日誌

体調不良やら育てている植物のハナシ。

忘れ物防止グッズ

今回は、僕が小学生の頃から困っていた問題。もはや親に言わせれば僕の特徴の1つとなっている「忘れ物」の話です。なぜ忘れ物をしてしまうのか?について考えつつ、考えられる対策や便利グッズを紹介します。

 

 

忘れ物エピソード

当然、誰でも忘れ物をすることはあると思います。ただ、僕の場合は2日に1回以上でした。小学校~高校の頃は、対策として教科書類を2組買ったりしました。(自宅で勉強する用と、学校で使う用です)

 それでも、
・宿題や体育着などを家に忘れる
・ランドセルを学校から背負ってき忘れる
・大学になってからは、講義室の机に携帯を忘れる
・コンビニのレジでお釣りを受け取って商品を忘れる
・電車の座席に、手に持っていた財布を置いて忘れる

 たまになら笑えるんですが、これが年中だと悩んできます。しかも、大人になるにつれて財布やカード、携帯など高価なものや重要なものが忘れ物の対象に含まれてきます。慣れたけれど、どうにかできるならしたいというのが正直なところです。

 原因については、今回診断を受けてスッキリした問題ではあります。結論から言うと、ADHDの特徴が影響しているのだろうということでした。

 

忘れ物の原因

では、なぜADHDだと忘れ物を頻発するのでしょうね?そのカギになるのが、ADHD2つの特徴だと言われています。

 

【特徴①】注意欠陥

どちらかというと、これが忘れ物の主な原因だと言われています。僕も含めてADHDの人は「ワーキングメモリーに障害がある」と考えてよさそうですね。ワーキングメモリーについてはこちらの記事↓も読んでみてください。

ワーキングメモリと発達障害 - ねこむら日誌

 つまり、

・ちょっと言われたことを覚えておく
・言われた金額を財布から出すため短時間記憶する

というようなときに使う種類の能力です。

 注意欠陥は、この能力に使える容量が少ない状態と言えます。その結果、さっきまで持っていこうと思っていた物を結局は持っていかなかったといった問題が起こりがちです。忘れてしまう瞬間に「持っていく」ということ以外に注意が向いてしまえばなおさらでしょう。

 例えば、出勤前に時計を忘れるときは「家を出る時間だ」ということが強い刺激となって入ってきます。電車に財布を忘れるときは「降りる駅だ」ということに気を取られています。その結果、忘れるということが起きます。

【特徴②】多動性・衝動性

今やるべきことに集中し続けるのが苦手で、急に全く違うことに引き込まれてしまうことがあります。また、感情や考えを突発的に行動に移してしまいがちです。僕は、あまり多動性優位ではないのですが学童期のADHDで目立つのはこちらかもしれません

多動性と衝動性が忘れ物につながる場面といえば、思いついたことを先にやってしまうとき。明日の準備をしていたのに、急に思いついた作業を始めて準備は途中になってしまうというパターンです。

 もしくは、準備が整っていないうちに作業を始めてしまい「ここで必要なアレがない!」と必要な時になって気が付くというときもありますね。

 

忘れ物の対策

①準備は最後までする

当然といえば当然なのですが、まずは明日のための準備を今日のうちにやっておくということ。そして、始めた準備を最後までやること。

 ただし、根性論はいけません。とにかくちゃんとやるんだ!みたいのは、多分あまりうまくいかない気がします。まず、準備するための時間を確保すること。何かの合間でなく、準備のために時間を空けましょう

 そして、準備をしている間は他の刺激を減らすこと。テレビSNSを見るのはいったん休んで、まず準備に集中すると良いと思います。携帯は別室に置いておいても良いかもしれません。

 

②定位置を作る

毎日使う、時計や財布(今のご時世ならマスク)など。これは僕の場合、部屋の出入り口付近にまとめています。このように必ず持つべきものを1ヶ所にまとめておけば、とりあえず貴重品は忘れにくくなります。

最初のうちは、そこに置いたまま忘れてしまう可能性もありますが…。習慣的に決まったことを確認するのは、慣れてくればできるようになってくると思います。携帯の充電も、そこで出来るように充電器を固定しておくといいですね。

③確認事項のメモ

部屋か玄関のドアに、持つものを紙で貼っておくと最終確認になります。毎日こまかく書き直すのは三日坊主になりそうなので、毎日持つ物だけを書いて

・携帯 ・財布
・水筒 ・手帳
・家の鍵

といった具合で自室のドアノブに貼っておくと効果があります。提出を忘れてはいけない課題や仕事に必要な資料を家で作るときも、ドアノブに付箋は効果的です。

 

④周りの声掛け

これは、実家住まいの学生さん同居人がいる方にオススメの方法です。とはいえ、家族の人も持ち物を把握しておくのは大変ですから「メモ見た?」「財布と携帯ある?」など思い出すスイッチになる程度の声掛けでもいいと思います。

 

⑤薬が役立つこともある

僕は今、コンサータという薬を飲んでいます。人によって効果の出方に差があると思いますが、効いている間は集中して作業することができます。そのため、効いている時間帯に明日の準備などをしておくように心がけています。

 

忘れ物防止グッズ

忘れ物を防止するために役立つグッズが、結構たくさん商品化されています。詳しい商品紹介は別ページに載せますが、どんなものがあるか紹介しますね。

紛失防止タグ

カギや財布など、失くしやすい物に付けておく電子タグです。小型なので、キーホルダー感覚でつけることができます。

多くのメーカーから色々な商品が出ているので、自分の目的に合った機能のタグを選んでみてください。デザインもシンプルなものから可愛いものまで多様性があります。

大きく分けると、
①置き忘れると通知が鳴るもの
スマホなどからタグを鳴らして探すもの
③両方の機能を備えているもの
があります。

キーファインダー

中にはスマホを使っていない方もいると思いますし、もっとアナログに簡単に確認したい!という場面もあるかもしれません。そんな方にオススメしたいのがキーファインダーです。

先ほど紹介したタグは1個で2000円ほどしましたね。しかし、コレなら3000円以下で6つ程度の物の場所を探すことができます。もちろん「外出先にこのテレビのリモコンみたいなものを持ち歩くのも…」という感じなので自室のみでの使用になりそうですが。

使用方法は至ってシンプルで、探したいものにタグを付けておきます。そして送信機で、その探し物に対応した色のボタンを押す。すると、タグ(受信機)のビープ音が鳴ります。僕は、最初どうにも色の製品の組み合わせが覚えられず各ボタンの下や横に「携帯」「鍵」などシールを貼っていました。

失くしたときだけでなく「持ったこと」を確認するのにも使えますよ。出かける前に、6つのボタンを片っ端から押してビープ音がすべてカバンの中から聞こえたらOKという具合です。

アプリとかペアリングとかBluetoothとかさっぱり分からない、という方もシンプルに使えますね。欠点として、この手の商品はあまりデザインがスマートではないというのが少し不満ですが。部屋に置いたときに目立つんですよね。

お出かけチェッカー

忘れ物とは少し違いますが、独り暮らしで忘れると深刻なのが「消し忘れ」。そこで、(かなりアナログですが)僕が大学時代に重宝していたタイプのチェッカーを載せておきます。

当時、1週間帰省してアパートに帰ったら冷房でキンキンに冷えていたことがありました。さらに危なかったのが、頻繁に鍋を火にかけたまま忘れて(近場ですが)出かけていたこと。

そこで、これです。すごくアナログ(だしカッコいいデザインではない)ですが、分かりやすくて気に入っていました。家族と暮らすようになってからは、テプラで項目名を「携帯」「財布」「水筒」「手帳」「鍵」に張り替えて使っています。

ちなみに、同じタイプのもので小学生のお子さん用の忘れ物チェッカーもありますよ。アナログなので、小さい子でも使えますね。

準備ボード

 子供向けの商品では、本人が持ち歩くのでなく家で確認するための準備ボードもオススメですね。僕は子供ではないですが「やることリスト」を書けるタイプのボードは大人でも使えますよ。

 

こんなかんじで、道具を使うことで(出勤する場面に関しては)僕の忘れ物はだいぶ減りました。もし「もっといいのがあるよ」「これが話題になっていて気になる」といったものがあれば教えていただけたら嬉しいです。