ねこむら日誌

体調不良やら育てている植物のハナシ。

診断までの道5(診断と症状)

紹介状1通に右往左往したものの、ひとまず発達障害を専門とするクリニックへ行くことができました。今回は、そこで発達障害という診断を受けたときの話です。

 

 診断のこと

本を読んでみると発達障害の診断を受けるまで「うつ的な症状で何年も心療内科を渡り歩いて」という方も多いようです。しかし、僕の場合は最初のクリニックで(たぶん)発達障害を疑われたから発達障害者支援センターを紹介されました。そして、そこでの知能検査の結果を持って専門のクリニックへ受診。

なので、受診のその日には「うん、まあ、この結果を見ても発達障害で間違いないだろうね」という形で診断となりました。

 診断名的には

ADHD注意欠陥多動性障害
ASDアスペルガー自閉症スペクトラム障害

の2つが混在している状態とのことでした。

 この2つの違いや関係については、長くなりそうなのでまたの機会に話します。

症状のこと

病名はともかく、僕が一番気になっているのは「お腹が弱いのは発達障害のストレスと関係があるのか」ということだったわけです。

 そのため、まずはストレスの原因を考えることになりました。困難を感じる場面は前々回に挙げたので割愛します。しかし、そのコミュニケーションの不器用さ以外にも気になることがあったので、内容別に例を挙げていきます。

感覚過敏

 感覚は、生まれてこのかた自分だけの物です。そのため、感じ方を言語化して人と比べないと「あれ?もしかして他の人と違う?」というのはなかなか気づかないわけです。

 言語化の作業を先生としたことで下記のことが分かってきました

触覚過敏

・呼びかけのために肩をたたかれる
・シャワーを浴びる

と言った場面で、他の人は気にならない程度の強さでも痛みを感じます。だからと言って「絶対肩をたたくな!」「シャワーは浴びない!」というつもりはないんですよ。でも、叩く前に声をかけてほしいとは思っています。(職場では「肩を叩くとめちゃくちゃ驚く奴」だと思われるくらいで済んでいます)

僕は、服はそんなに気にならないのですが服が肌に触れることにストレスを感じるためダボッとした服ばかり着ているという人もいるとのことでした。

僕は、学生の頃から入浴後は気持ち悪さで1時間ほど横になりながら「のぼせやすいのかな?」と思っていました。しかし、どうやらシャワーの感覚のせいだったようです。なので、シャワーにあたる時間を削減するため「頭と身体は別の日に洗う」ことにしました。この対策をしてからは、入浴したあとの時間も必要な作業ができるようになりました。

聴覚過敏

これは、地味に辛いのですが表現しにくいです。「聞こえすぎる」と言ったらいいのかもしれません。たぶん定型発達や聴覚過敏がない人でも、地下鉄やライブ会場では必要な音が掻き消されて不快に思うんじゃないでしょうか?

それが生活音や環境音で起こるわけです。パソコンのファンが回る音や、空調、誰かが水道を出している音、周りの人の話し声、離れた場所で鳴っている電話。そういう、あまり気にならない人が多い「雑音」を苦痛に感じるほど大きく感じてしまうのが聴覚過敏です。

発達障害だけに現れる症状ではなく、耳骨・神経の病気・片頭痛などが聴覚過敏の原因となる場合もあるそうです。

これが、今一番苦労している症状と言ってもいいかもしれません。耳栓なども試してみていますが、音がストレスになるだけでなく必要な会話が聞き取りにくいという弊害もあったりします。

視覚過敏

簡単に言うと、光や色が強く見えたりする状態です。おそらくですが、よく飲酒をする方は二日酔いのときに音や光をストレスに感じることがあると思います。先ほどの聴覚過敏や視覚過敏は、ちょっとそれに近い状態かもしれません。

ともかく、ハイコントラストな光とビビッドな色の映像を長時間見せられたら誰でも疲れますよね。そんな状態です。

これは、聴覚の方よりは対応しやすくて「パソコンや携帯はディスプレイを暗めにする」「薄く色のついた眼鏡をかける」「屋外では帽子をかぶる」などでだいぶ楽になります。

おそらく、これは学生さんの方が大変かもしれませんが僕は高校~大学の頃は薄く色のついたルーズリーフを使っていました。こういう感じのやつですね。

これで、5色試してみて見やすかった色を単品で使うのがオススメです。人によって、強く感じる色や光は違うので。

 

治療の方向性

治療とは言っても、発達障害というのは治っていくものではないです。同時に、完全に症状を消さなくてはならないわけでもないです。本人や周りから見て、その症状で感じてるストレスややりにくさが緩和されていけばいいんだと思います。

とりあえず、僕の場合は上記の症状はASD(アスペルガー症候群)寄りの症状だろうということでした。で、現在「発達障害の治療に」と出されている薬というのは、どちらかというとADHD(注意欠陥多動性障害)の症状に効果があるようなんです。

なので、薬はどうしようか…という部分はありました。ただ、僕は上記以外にも不注意に起因する「忘れ物」「忘れ事」が非常に多いです。なので、この症状対策として薬での治療もしていくことになりました。