ねこむら日誌

体調不良やら育てている植物のハナシ。

診断名と課題の話

前回は検査について話をしました。

その結果、色々なことが分かりましたが

数値的な面から言えば「能力の偏りが大きい」という事になりました。

 

しかし、ではどんなサポートを受けていくかとなると

「血液検査の結果これの値が高いので、この薬飲みましょう」

「レントゲンの結果、この骨が折れているので手術しましょう」

というのと違って

「どこが悪いのか」でなく「それでどう困っているか」

という所が大事になってきます。

 

例えば大腿骨を折ってしまったおばあちゃんが2人居たとして

手術は終えて同じように毎日リハビリをしています。

2人とも杖を使って同じくらい歩けるようになりました

しかし、自宅への退院を考える時の課題も同じでしょうか

 

おばあちゃんAは公営のアパート一人暮らし

エレベーターの無い建物の2階に住んでいます。

アパートなので好きな場所に手すりを付けたりもできません

おばあちゃんBは家族と戸建てに住んでいて

骨を折る前までは現役で農家をやっていました。

同居している娘夫婦は会社員で農作業を手伝うのは難しそうです。

 すると、身体的には同じような状態だった2人には

別々の課題が出てきます。

 

このように、診断された病名が同じであっても

知能検査の結果が似たような数値の人同士でも

感じる支障は生活形態や環境によって変化してきますし

必要なサポートもそれによって変わってきます。

 

また、同じAさんであっても

進学・就職・異動・結婚など様々な要因で環境が変化します。

どんなサポートを受けていくか考えるには

「なんという病名か」から一歩進んで、

まず「僕自身は今これに困っている」というのを

ある程度は言語化していく必要がありそうです。